高専の元学生会長が推薦で専攻科入学し海外インターンまで行ったのに半年で退学してエンジニア職に就いたお話。

この記事はkosen13's アドベントカレンダー2018の18日目の記事です。

adventar.org

 

 

ブログなんぞ何年振りの世界なので気に障ってもご愛嬌ということで・・・

(タイトルがなろう小説みたいになってしまってすいません)

 

まず、このブログを読むにあたっての注意事項です。

 

 

  • この記事は読むのに時間がかかる可能性がございます。読む際は、利き手にスマートフォン・逆の手にお菓子をお持ちすることを推奨します。(PCでのほうが見やすいかも)
  • この話はノンフィクションですが、表現上がっつり少し盛ることはありますので、ご理解をお願いします。
  • あくまでも個人の体験談・感想です。すべての高専生に当てはまるわけではありません

 

さて、本題に入っていきましょう。

 

 軽い時系列

2013年 富山にある某高専の某電気科に入学

なんやかんやあって(いろいろありましたがここは割愛)

2015年12月 会長当選

2016年 高専4年の1年間学生会長就任

2017年 名誉会長就任(勝手につけられた架空の役職)(ただの後輩のお手伝いさん)

2018年3月 高専卒業

2018年4月 専攻科入学

2018年4~6月 学校に行く意味を考え始める

2018年7月 退学を決意

2018年8月 就職活動実行・内定(就職活動日数は4日でした。後ほど詳細)

2018年9月 ほぼひと月丸々ハンガリーでの海外インターン

2018年10月 退学手続きや引っ越し準備など

2018年11月1日 入社

ざっとこんな感じ。

時系列で詳細書きたいところを書いてくよ

 

会長職をやった1年間

多分どこの高専にもあると思う学生会。

この学生会の会長を1年勤めました。

学生会長をやった理由はいくつか

  • 興味があった
  • 当時の学生会の流れ
  • 点数稼ぎ
  • ためになると思った(これはほんとに実感してる)

etc...

興味があったのは立場というか、どんな仕事を自分で動かせるようにるのか

流れっていうのは、同じ部署の先輩が会長やってたこともありそのつながりで

点数稼ぎはまぁ...

 

ためになると思ったのは、将来的な面で役に立つと思ったから。これについて詳しく

学生会は会長職に限らずいろんな仕事があった

教員や学生はもちろんのこと、企業の方や他高専とのやり取りなど

会長職ともなればそれなりに人とかかわることが多く、人脈がとても広がった

この人脈で磨いた対人スキルは社会人になるにあたってとても恩恵を受けられたと思ってる

あとメールの書き方。これほんとに大事。

これできるだけで教員や企業の方からの印象は大違いだった。

 

なんだかんだでスキルが身に付き、当時の学生会メンバーはかなりよくって仕事がとても楽しかった。いい思い出。 

 現役高専生には学生会に入ってみることを是非お勧めしたい。

 

専攻科入学

 結果的に今の会社に入れてるのは専攻科に入って退学したからだけど、専攻科という決断をした自分はほんとにどうかしてたと思ってる。

5年の時、就職か専攻科進学で迷っていた。

専攻科は大卒資格が取れるため給料上げるなら専攻科(編入はめんどそうだから視野に入れてなかった)

でも就職は高専5年からのほうがしやすい

迷いに迷った挙句、推薦とれるし専攻科でいっかという安易な判断をしてしまった。

別に専攻科が悪いわけではない。

とある授業(後述します)と目的がなかったのがいけなかった。

結論を先に言うと、専攻科は、専攻科で何かやりたいこと・目的がある人にはとてもいい環境だとは思う。

ただ、自分には合わなかった。

 

学校に行く意味を考え始めた

これの原因はさっき書いたとある授業が1番の原因。あとは研究をしててあることに気づいたから。

まずとある授業について

授業は通称PBL(Project Based Learning)

日本語訳は課題解決型学習

詳しくは自分で調べてもらえばいいが、一応手軽なWikiのリンクを貼っとく

問題解決学習 - Wikipedia

 

まあ、かいつまんで言うと

トライアンドエラーを繰り返して解決しようぜ!

的な感じ。(間違ってたらすいません)

最近?教育現場ではやりの余計なアクティブラーニングとかいう奴の一種だと思ってる

 

この授業がヒドイとにかくヒドイとしか言えなかった。

概要としてはテーマに沿ったものを作るという授業だった

PBLを語るからには学生が能動的に行うものであるべきはずなのに、フタをあけるとヒドイのなんの

まず、テーマがすでに決められていた。

まあ、百歩譲って決まっててもよいとしよう。問題は中身。

自分たちのテーマを紹介しよう。

  • 最古の自販機の再現
  • 子供用GPS装置の開発
  • タイムマシン日時計
  • エンドレス自動演奏

え?なにこれ?需要あるこれ?最古の自販機とかいる?GPSとかすでにあるよ?タイムマシン日時計とか何に使う?エンドレス自動演奏とかオルゴールでいいやん?

と言いたくなるリスト。

すでに決められてたこのくだらないテーマに対し、なぜこれを作ろうと思ったかを自分たちで考えなければいけなかった。

しらんがな。あんたたちが勝手に考えてきたんやからその理由を言えや。

決められたテーマに理由など存在するのだろうか...

やることとしては、教員をクライアントとして、その要求に応えるだけでなく、さらに付加価値のあるものを提供しろとのことだった。

まあ、必修科目だから仕方がない、とりあえず案を出す。

教「無理。これじゃ失敗する。」

次の案

教「こんなんで成功するはずがない。」

次の案

教「できるわけがry()」

なんだこれ?

教員の体験談を聞く授業だっけか?

ものを作って、なぜ失敗したのか・どうしたら改善できるのかを自分たちで思考・実行を繰り返すサイクルにより終着点へ近づいていくのがPBLのはず。

なのに、テーマは決まってる。教員の許可が出ないと物は作れない。物が作れないと改善案は浮かばない。

学生が能動的な要素など皆無だった。

設計がガバガバなのは確かに認める。

ただ、否定だけじゃ何にもならない。

どういう理屈で失敗するのか・作るのにはどういった設計がいるのかを学ぶための授業であるべきだ。

高専の5年間で設計をしたことなんて一度もないのだから、それを学ばせてくれ、と何度思ったことか。

内容もヒドイが採点にも疑問があった。

実習系なのだから実際学生を見ないと採点など到底できるはずがない。

それなのに教員は寄り集まって隣の部屋でおしゃべり。

こんな授業にお金払ってるかと思うとドブに捨ててる気分だった。

ちなみに、同じクラスの全員が同じ気持ちだ多と思う。

この授業に不満を言っていない人はいなかった。

(あとから聞いたが、毎年学生から不満がひどく、教員間でもやめるべきという声が多いらしい)

これについて語るととても長くなるため、不満の要約

  • 教員はPBLを理解してるの?
  • よくそれで採点できたね?って授業態度(教員のね)
  • テーマの決め方はなに?
  • こんな需要ないのを作ってわざわざ企業の人招待して発表すんの?
  • 単位単位って脅すのはよくないよ?

まだまだあるけどこんなもんにしておきましょう。

こんな授業で教員に怒られまくった。ストレスがたまった。

 

そして研究。

研究も何がしたいかわからなくて躓いていた。

何がしたいかわからないことで怒られる。

これは怒られてまでしたいことなのかを考え始めた。

ある時、気づいた

「研究の分野に興味はあるけど、今の研究には全く興味がない。てかプログラム書くのが楽しい。ものを作りたい。」

自分のしたいことに気づいた。

 

専攻科の授業全般にも不満はあった。

専攻科1年前期の内容は高専で学んだ専門分野の基礎の基礎の内容だった。

なんでそんなことになるかというと、高専であった3学科を専攻科で1つにまとめるために、知識のない授業が存在するようになったからだ。

つまり、本科の時に勉強していない学科がいるから最初からやりましょーね~

ということである。

なんのための高専5年間なのかわからんくなるわな。

 

そんなこんなで不満が募り、そんな中自分のやりたいことに気づいたわけで

「もうやめるしかねーわ」

となった。

 

就職活動実行・内定

そこからの行動は早かった。

親に退学したい旨を伝え(当然反対された)、企業を探した。

企業探しはすぐに終わることとなった。

ここで学生会をやっていた自分に本当に感謝した。

Facebookで友達になっていた、高専ナビというサイトを運営している渡邉祐志さんに、2社の会社を紹介して頂いた。

渡邉さんは高専の就職のあり方(先生から紹介される企業に就職するといった風潮)を変えようとしていて、「高専生はもっと活躍できる場がある!」「高専生を求めている企業はたくさんある!」という熱い想いから、企業と学生をつなぐ懸け橋のような存在をしてくれている。

渡邉さんのような人がいてくれて本当に良かった。

ありがとうございました。

紹介してくれたといっても内定が決まっていたとかではなく、企業の方と話す機会を作っていただいたくまでをお世話していただいた。

目指しているのはIT企業

さすがIT企業。面談がSkypeなのであった。

2社の方とSkypeで話をさせてもらった

そこからは、あとは自分の経験と将来の展望を語り、なぜ退学してまで働きたいのか、何がしたいのかをお話しし、いろいろ有益な情報を得られた。

この面談で落ち着いてるなど褒められたが、やはりそれは学生会にて外部の方との交流があたことが大きかった。

 

 そして、2社の会社見学(最終面接)を行い、どちらも内定が得られた。

どちらもとてもいい会社だったが、自分がやりたいことがのびのびできる点や、待遇の点などから今の会社へと決めた。

結果として、Skype面談と会社見学がそれぞれ1日ずつ、2社あったので計4日間の就職活動となったのであった。

ここに関しては様々な人に感謝しています。

本当にありがとうござました。

 

ハンガリーインターン

やめると決める前から行くことは決まっていたので、ハンガリーインターンへといった。

ほぼ旅行気分で楽しかった。

言葉で語るのがタルくなってきたので写真で割愛(インターン期間中に行ったウィーンの画像も混ざってる)

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夜景

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漁夫の利塔?やら

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国会議事堂

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高級なチョコ

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おしゃれなチョコ

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おしゃれなチョコその2

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ハンガリーで最も大きい湖 バラトン湖

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ザッハトルテ発祥のホテル ホテルザッハでのザッハトルテ


※写真はすべてiPhone Xです。(きれいでしょ?)



あとは帰国して引っ越し準備して退学したのが10月末かな?

 

入社

入社してすぐに社員旅行があってもう楽しいのなんの。

これも写真で済ませます。(すいません)

ちなみに箱根でした。

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蕎麦屋 はつ花

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旅館 天成園の夕食

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ガラスでのマグカップ作成

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マグカップ作成その2

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九頭竜神

 

今現在

今現在は入社した会社にて楽しく研修をしつつ、自分のやりたいことに向けて修行しているところです。

会社はもうホワイトの極みレベルです。

楽しいことは時間が過ぎるのがとても速く、学校をやめて正解だったと自分では感じています。

夢をもち、目標があり、好きなことで生きていている今の自分をとても気に入っています。

今の自分では満足せずに更なる躍進を目指します。

 

最後に

もし、自分の進路で悩んでいる方

やりたいことがあるならぜひ自分を貫いてほしいです。

やりたいことをできずに後悔するより、やりたいことをやって後悔してほしい。

やりたいことをやって成功すればもっと楽しい。

自分にとって何が大切なのかを考えてください。

未来が切り開けることを祈っています。

 

自分が経験したことで話せることは全部話しますので、もし聞きたいことなどがあればぜひコメントしてみてください。

悩み相談でもいいです。

微力ながらお力になります。

 

では、最後までよんでいる人がいるかわかりませんが、見ていただきありがとうございます。